「万人教祖主義」(omnifundatoresism)というのは、 「すべての信者は教祖である」という命題のことです。
言い換えると、万人教祖主義というのは、 「信者が信仰している宗教の教義は、 信者ごとに異なっている」ということです。 つまり、個々の信者が信仰している宗教の教義は、 まったく新しく創始されたものか、または、 既存の宗教の教義に対して、その一部分を修正したり、 その一部分を削除したり、新たな要素を追加したりしたものだ、 ということです。
はい、共存型一神教は万人教祖主義を主張しています。
共存型一神教は、 その教義の中に万人教祖主義を含んでいます。 ですから、共存型一神教の信者の一人一人は、 独自の共存型一神教の教祖だということになります。
いいえ、「共存型一神教」という言葉は、 固有名詞ではありません。
「共存型一神教」は、 第一章第四節第八項で定義されているように、 「その教義の中に、多位一体、第一原因としての神の存在、 万人教祖主義という三つの主張をすべて含んでいる宗教」 という概念を意味する言葉です。 ですからこれは、固有名詞ではなく普通名詞です。
共存型一神教という宗教は、 その教義の中に万人教祖主義を持っていますので、 その信者の一人一人は、独自の宗教を信仰していることになります。 「共存型一神教」というのは、 それらの人々が信仰している宗教を総称する言葉です。
共存型一神教に属する宗教の信者になるためには、 独自の共存型一神教を創始する必要があります。
独自の共存型一神教を創始するというのは、 共存型一神教に属する既存の宗教の教義を学んで、 それに含まれている命題を修正したり、削除したり、 あるいは新たな命題を追加したりする、ということです。
はい、許されます。
人間は誰でも、自由に新しい宗教を創始することができます。 ですから、共存型一神教の教義に修正を加えることによって、 共存型一神教に属さない宗教、すなわち 第一章第四節第八項 に書かれている定義から逸脱した宗教を創始したとしても、 非難される理由は何ひとつありません。
AとBが教義だとするとき、 Aに対して修正や追加や削除を加えたものがBであるという関係が それらのあいだに存在するならば、 AをBの「親教義」(parent dogma)と呼びます。
AとBが教義だとするとき、 Aに対して修正や追加や削除を加えたものがBであるという関係が それらのあいだに存在するならば、 BをAの「子教義」(child dogma)と呼びます。
はい、持っています。
共存型一神教に属するすべての宗教の教義は、 その親教義の系列を遡っていくと、 かならずひとつの共通の先祖に到達します。
「共存型一神教標準教義」 (The Standard Dogma of Inclusive Monotheism)というのは、 共存型一神教に属するすべての宗教の教義について、 その親教義の系列を遡っていったときに到達する、 共通の先祖に相当する教義のことです。
この教典(「共存型一神教標準教義」)は、 その題名が示しているとおり、 共存型一神教標準教義を記述したものです。