「世界」(world)というのは、 存在するすべてのものの全体のことです。
世界は、空間と時間を含んでいます。 空間は、いかなる方向へも無限に広がっていて、 時間は、過去の方向へも未来の方向へも無限に続いています。
「宇宙」(universe)というのは、すべての物質とエネルギー、 および、 物質とエネルギーがその中に存在している 時間と空間のことです。
世界の空間が無限の広さを持っているのに対して、 宇宙の空間の広さは有限です。
また、 世界の時間が過去の方向へも未来の方向へも 無限に続いてるのに対して、 宇宙の時間の長さは有限です。 つまり、宇宙には始まりと終わりとがあるということです。
第一原因は、世界の空間の全体に広がって存在しています。
言い換えれば、第一原因が占めている空間は、 いかなる方向へも無限に広がっているということです。
したがって、宇宙や、第一原因以外の神々は、 第一原因の内部に存在しているということになります。
第一原因は、無限の過去から存在していて、 無限の未来に向かって存在し続けます。
はい、第一原因は自由意志を持っています。
第一原因以外の存在者は、すべて、第一原因が、 自分が持っている自由意志にしたがって創造したものです。
いいえ、自由意志を持っている存在者は、 第一原因だけではありません。
第一原因以外の神々も、自由意志を持っています。 そして、人間もまた自由意志を持つ存在者です。
はい、そうです。
第一原因以外のすべての存在者は、第一原因が、 自分が持っている目的のための手段として創造したものです。
宇宙も、 何らかの目的のために第一原因が創造した存在者です。
「決定論」(determinism)というのは、 「あらゆる事象の生起は、 それに先立つ時点においてあらかじめ決定されている」 という命題のことです。
いいえ、宇宙において、決定論は真ではありません。
宇宙における事象の生起は、 かならずしもそれに先立つ時点で あらかじめ決定されているわけではありません。 その理由は、事象の生起が、 自由意志を持つ存在者たちによって 左右される場合があるからです。
はい、あります。
宇宙には、 自由意志を持つさまざまな存在者たちを原因とする 事象が存在します。 それらの事象のうちには、 第一原因によって与えられた目的を宇宙が達成する上で 障害となるものも含まれています。 宇宙の目的にとって障害となる事象が発生した場合、 第一原因は、その障害を修復するために宇宙の事象に介入します。 また、 宇宙の目的にとって障害となる事象の発生が予測される場合も、 第一原因は、 その障害を未然に防ぐために宇宙の事象に介入します。