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[第三節]一神教

Section Three: Monotheism

[第一項]一神教って何ですか。

「一神教」(monotheism)という言葉には、 広い意味と狭い意味とがあります。

広い意味の「一神教」については 第二項、 狭い意味の「一神教」については 第四項を 参照してください。

[第二項]広い意味の「一神教」って、どんなものなんですか。

広い意味の「一神教」というのは、 一柱の神だけを崇拝の対象とする宗教のことです。

広い意味の「一神教」には、 崇拝の対象とする一柱の神のほかにも 神々が存在するのかどうかということについて、 それを認める宗教も、認めない宗教も、 どちらでもかまわないという宗教も含まれます。

[第三項]多神教って何ですか。

「多神教」(polytheism)というのは、 二柱以上の神々を崇拝の対象とする宗教のことです。

広い意味の「一神教」という言葉と「多神教」という言葉とは、 対義語の関係にあります。

[第四項]狭い意味の「一神教」って、どんなものなんですか。

狭い意味の「一神教」というのは、 広い意味の一神教のうちで、 神というものは 一柱だけしか存在しないと主張するもののことです。

日本語では、 狭い意味の「一神教」のことを 「唯一神教」と呼ぶこともあります。

[第五項]単神教って何ですか。

「単神教」(henotheism)というのは、 広い意味の一神教のうちで、 崇拝の対象とする一柱の神だけではなく、 それ以外の神々の存在も認めるもののことです。

日本語では、 「単神教」のことを「単一神教」と呼ぶこともあります。

[第六項]交替神教って何ですか。

「交替神教」(kathenotheism)というのは、単神教のうちで、 崇拝の対象とする一柱の神が常に一定というわけではなく、 次々と交替していくもののことです。

[第七項]拝一神教って何ですか。

「拝一神教」(monolatry)というのは、 広い意味の一神教のうちで、 崇拝の対象とする一柱の神のほかにも 神々が存在するのかどうかということについて、 どちらでもかまわないとするもののことです。

[第八項]アブラハム宗教って何ですか。

「アブラハム宗教」(Abrahamic religion)というのは、 ユダヤ教(Judaism)、キリスト教(Christianity)、 イスラーム(Islam)という三つの宗教の総称です。

アブラハム宗教は、いずれも狭い意味の一神教です。

アブラハム宗教に属する三つの宗教は、 その起源に関して密接な関連性を持っています。 キリスト教は、ユダヤ教の中の一宗派が独立したものですし、 イスラームは、 ユダヤ教とキリスト教からの強い影響のもとで成立したものです。

アブラハム宗教に属する三つの宗教のそれぞれが 崇拝の対象としている神は、 基本的には同一のものです。

「アブラハム」(Abraham)というのは、ユダヤ教、キリスト教、 イスラームに共通して、 信仰心の厚さのゆえに尊敬されている人物の名前です。

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