「霊的存在者」(spiritual individual)というのは、 超自然的な力を持つ存在者のことです。
霊的存在者は、その性質に応じてさまざまな名称で呼ばれます。 霊的存在者に言及するために使われる名称としては、 「精霊」「幽霊」「妖怪」「天使」「悪魔」「仏」「天」「神」 などがあります。
「神」(god)というのは、霊的存在者のうちで、 畏敬の念を人間に抱かせるものことです。
「神」という言葉が指しているものは、 背景となる文化ごとにさまざまですので、 それを厳密に定義することは不可能だと言っていいでしょう。 さまざまな文化が「神」という言葉に付与している さまざまな性質から核となる部分を取り出せば、 上の定義のようなものになるのではないかと思われます。
また、背景となる文化によっては、 上の定義を満足する存在者を 「神」ではなく別の言葉で呼んでいることもあります。 たとえば儒教における「天」や、 大乗仏教における「仏」や「菩薩」は、 「神」の別名だと考えていいでしょう。
なお、 この教典(「共存型一神教標準教義」)のここから先では、 畏敬の念を人間に抱かせるか否かにかかわらず、 すべての霊的存在者を「神」と呼ぶことにします。 つまり、 「霊的存在者」という言葉と「神」という言葉とを 同義語として扱う、 ということです。
「有神論」(theism)というのは、 「神は存在する」という命題のことです。
「神は存在する」という命題は、 実証的な方法では真偽を決定することができない命題、 すなわち超自然的な命題です。
多くの宗教は、その教義の中に有神論を含んでいます。 しかし、有神論を持つことは、 価値観が宗教であるための必要条件ではありません。 たとえば、初期仏教は有神論を持たない宗教の一例です。
「無神論」(atheism)というのは、 「神は存在しない」という命題のことです。
「神は存在しない」という命題は、 実証的な方法では真偽を決定することができない命題、 すなわち超自然的な命題です。 したがって、無神論を含む価値観は、 宗教の一種だと考えることができます。
「汎神論」(pantheism)というのは、 「神と世界とは同一のものである」という命題のことです。
「汎在神論」(panentheism)というのは、 「万物は神の内部に存在している」という命題のことです。
「理神論」(deism)というのは、「神は世界を創造したが、 そののちの世界の進行に神が干渉することはない」という 命題のことです。
「アニミズム」(animism)というのは、 「世界の任意の部分について、 そこには神が存在している」という命題のことです。
「人格神」(personal god)というのは、人格を持つ 神のことです。
「人格」(personality)を持っているというのは、 人間と同じような自我を持っているということです。
「啓示」(revelation)というのは、 神が人間に対して命題または命令を伝授すること、 または神から伝授された命題または命令のことです。
日本語では、 「啓示」の類義語として 「天啓」「神託」「託宣」「お告げ」などの言葉が 使われることもあります。
「預言」(prophecy)というのは、 神が人間に対して言葉を預けること、 または神から預けられた言葉のことです。
「言葉を預ける」というのは、 「人々に伝達するべきものとして言葉をことづける」 という意味です。
「預言者」(prophet)というのは、預言を預かって、 それを人々に伝達するという使命を与えられた人間のことです。